2012年に、ベースマガジンの特集で、「ソロベースの調べ」という企画で、5曲ほど付録CDに僕の演奏を収録することがありました。
この「ソロベースの調べ」という企画の本は、渡辺直樹さんが既にリットーミュージックから出版されていたのですが、その「納浩一版」みたいな物をやってほしいということで、持ち上がった企画です。
それもあって、そのときに直樹さんが演奏されている音源をリットーミュージックから送ってもらい、いろいろ研究してみました。
いやいや、さすが直樹さんだけあって、とても素晴らしいアレンジと演奏だったことを記憶しています。
で、新しい企画としては、なるべくならそれとはちょっと違った、僕なりのアプローチで作ってほしいということでした。
選曲された曲は、
1) Someday My Prince Will Come
2) Someone To Watch Over Me
3) トロイメライ
4) 浜辺の歌
5) 別れの曲
そもそも、僕は一人でベースを弾くというスタイルではなかったので、この企画を受けていいものかどうか迷ったのですが、せっかくのチャンスです、それに新しいことに挑戦してみることで何か新たな新境地でも見えるかもしれないという考えもあったので、受けることにしました。
でも受けたはいいものの、「こんな曲をやって欲しい」という選曲の中の「Someday My Prince Will Come」や「Someone To Watch Over Me」は、僕自身がジャズベーシストということで、まだしもなんとかなりますが、他の3曲に関しては、それこそ直樹さんのようなベーシストこそが適任といえるような曲。
そもそも、「別れの曲」なんて、題名を聞いただけでは全然何の曲かわからなかったというような、クラシック音痴でしたから。
でもトロイメライも別れの曲も、クラシックの世界ではスタンダードですよね。
ということで、超々頭をひねりながら、まずはアレンジから始めました。
そのアレンジに関して言えば、直樹さんとの違いを出すために、演奏上ではタッピングの多く取り入れたり、またハーモニーに関しては、特にジャズの曲では、コード進行に手を加えて、リ・ハーモナイゼーションすることによって、ベースという楽器に向いた動きを創り出すことを考えました。
そんな音源と譜面が、パソコンに残っていたので、せっかくならと言うことでサロンにアップしたいともいます。(譜面はサロンにて)
もし皆さんも、「ソロベースを挑戦したい!」ということであれば、この音源が何かのヒントになれば幸いです。
ではまずは「Someday My Prince Will Come」から。
https://www.dropbox.com/s/84xqhgb3eji51wi/Someday%20My%20Prince%20Will%20Come%202.mp3?dl=0&fbclid=IwAR1d8_hbbuh89ohhqq-eg9BiGM_vPw7XZoLgnRb5v_VZ8oJTbpceI2N67CM