自分はJAZZを初めて一年半、ベースを初めて一年半で、いまアコベ半年目のアコベメインでJAZZの勉強をしているものなのですが、ソロの仕組みがまったくわかりません。
いったいどうすればソロができるようになるのですか?
今は自分がウォーキングベースソロも好きなのでそれをやっているのですが、いわゆる普通のソロをしっかりできるようになりたいのです。
これは簡単には答えられない、難しい質問ですね。
というのは、いいソロをとるためにはいろんなことがクリアーできていないといけないからです。
それがどんなことかを簡単にリストアップするなら、

1)楽器のテクニック
具体的には正確にピッチが取れるのか?
出したいと思うタイミングで、しっかりと抜ける音が出せるのか?
といったことでしょうか?

2)理論的な知識
実際、ジャズの演奏の多くの場合、スタンダードなどのように、コード進行に基づいて、その上でソロをとるということになりますね。
ということは、そこにでてくる様々なコードの機能・スケールがしっかり把握できているのかということがまず重要になります。
そのうえで、そのコードに当てはまるスケールが、瞬間的に頭の中に出てきて、すぐに指板上で再現できるかどうかが、次に重要になってきます。
さらには、その、あてはまるスケールから、美しい、あるいはかっこいいフレーズが導き出せるようにならなければなりません。

3)耳のよさ
自分の出した音のピッチが、周りの楽器としっかりハモっているかどうかを判断できないと、いいピッチで演奏できません。
そのためにはしっかりとイヤートレーニング、言い方を変えればソルフェージュができていないといけません。
そして、さらにいいソロをとるためには、聞こえてきたハーモニーやコード進行に対して、いいフレーズが聞こえてくるというような、創造力を伴った耳の力が必要です。

といった具合で、いいソリストになるために、身につけておかなければならない能力は多岐にわたります。
ですが、あきらめてはいけません。
それぞれの対応策を簡単に挙げておきます。

1)に対して
とにかく練習してください。
スケール練習・アルペジオの練習・アルコによるクラシックの教則本を使った練習などといった基礎練習です。

2)に対して
これはもう勉強するしかありません。
巷に売っている理論書をひもとき、一曲でも多くのスタンダード曲などを分析してください。
それと、可能であれば作曲することをお薦めします。
理論を知らない人に、ジャズ曲の作曲はかなり困難です。
すくなくとも、ジャズをよく知っている人が、「おお、かっこいい!」というような曲を書くことはできません。

3)に対して
とにかくソルフェージュをやってください。
クラシックを勉強している人なら全員といっていいほど、ソルフェージュをやっています。
それ以外の音楽を目指す人は、ソルフェージュをできなくていいなんて道理はないですからね。

そして、やはりコピーです。
気になったフレーズ、かっこいいと思うソロ、自分がうまくソロが取れなかった曲など、何でもいいですから、とにかく人のソロをコピーして譜面に興し、そして分析してください。
それと、書きソロを一杯作ってください。
「枯葉」でも「ブルース」でも何でもいいです。ソロをどんどん書いてください。
時間をかけていいソロが作れない人が、即興でいいソロができるはずがありません。

というようなことで分かったいただけましたか?
先は気が遠くなる程と追いと思われるかも知れませんが、しかしいいソロが取れたとき、あるいは仲間から、「かっこいいソロだったね」なんていわれたときの喜びを想像して、がんばってくださいね。

CODA /納浩一 - NEW ALBUM -
納浩一 CODA コーダ

オサム・ワールド、ここに完結!
日本のトップミュージシャンたちが一同に集結した珠玉のアルバム CODA、完成しました。
今回プロデュース及び全曲の作曲・編曲・作詞を納浩一が担当
1998年のソロ作品「三色の虹」を更に純化、進化させた、オサム・ワールドを是非堪能ください!