いよいよ明日は東京マラソンです。なんと3万5千人が走るそうな! 一体スタート地点にたどり着くまでにどれほどの時間がかかるんでしょうか。青梅マラソンが、確か1万人くらいの参加者で、20分くらいかかりましたから、単純に計算したら1時間?? まあ、さすがにそんな事はないでしょうが、多分最初の30分くらいは、ただゆっくり歩いているだけってな状況でしょう。
でも実はそれが良いのかなとも思います。というのも、昨年6月に参加した千歳マラソンは最後までしっかり完走できたのですが、あの大会も参加者が多く、しかも進路が狭かったので、最初の5キロが、かなりゆっくりしたペースでした。それで後半まで足が保ったのかなって思っています。それに比べて、昨年暮れに参加した佐野マラソンは、かなり人が少なくて走りやすかったので、最初からかなり飛ばしてしまいました。結局折り返し地点当たりで急激にペースダウン。その後は足のあらゆるところが攣ってくる始末。やはり前半のオーバーペースが原因だと思います。
ほんと、スポーツって難しいですよね。何がどのように結果に影響するか、その日スタートしてみないと分からないですから。まあ、でもこれもジャズの演奏に似ているといえますし、そこがおもしろいんですよね。
そういう意味では、浅田真央もすばらしかったし、キム・ヨナに至っては、凄すぎる! それに限らず、このオリンピックでも、いろんな競技で、みんな素晴らしいですよね。日本人のメダルがなかなか延びませんが、それでも入賞している人も結構います。だって世界のトップ8位以内に入ってるわけですからね。考えられないですよ! 自分が演奏する楽器でいうなら、世界ベーシスト選手権とか世界ジャズ選手権があって、その中で上位8位に入るってことですからね。あり得ないですよね。マーカスやボナやウッテンや、パティトゥイッチやマクブライトを相手に、メダル獲得なんてあり得ないですよね。
そう考えると、オリンピックやワールドカップでベスト8に入る人って、ほんとうに凄いと思います。ましてやメダルを取る人ってのは、本当にスーパーな才能と、想像を絶する努力をした人なのでしょう。とにかく真央ちゃん、あなたは本当に素晴らしい、と思いました。そしてキム・ヨナ、あんたは凄すぎる!
まあ、僕も及ばずながら、地道に、そしてゆっくりしっかりと我が道を歩んでいきたいと思います。幸い音楽には勝った負けたが無いですからね。
僕も今年は50歳、人生の折り返し点(はもうとっくに過ぎているかもしれませんが)も越え、より高くより速くより遠く、というような感じでもなくなってきました。言葉で言うなら、よりゆったりと、より優しく、より優雅に、というようなところでしょうか。
ここ最近、僕が目指す方向、「とにかく力を抜く」を、音楽だけでなく、人生でのその生き方そのものの課題・目標としたいと思う今日この頃です。
明日の東京マラソンも、決してタイム狙いではなく、ゆっくりしっかりと走りながら、東京の街並みや大会の雰囲気、沿道のお客さんや一緒に走るランナーの楽しそうな表情を、こちらも楽しみながら走る事が出来ればいいなって思います。そしてそんななかから、何か僕の音楽道に通じる方法論を見つけられればなぁって、そんな事もちょっと思ったりしています。
さて、そうはいいながら、一体どれほどのタイムでゴールできるか、楽しみです。でも場合によっては途中棄権かも... 。それはやだなぁ。