いよいよ明日から2010年W杯南アフリカ大会が始まりますね!
日本じゃ、過去の大会と比べて、本当に盛り上がっていませんが、僕個人的にはどんどん盛り上がってきました。
まあ、こういう厳しい状況の時にこそ、しっかりサポートするのが、本当にファンだと思っています。
98年のフランス大会の時も、02年の日韓の時も、「えっ? あなた、サッカーに興味ありましたっけ!?」てな人が、サッカーを語っていましたよね。
まあ、そういうのもいいんですが、そういう人って、退いていくのも早いですからね。
いわゆる無党派層なんていう人達は、こういったマインドなんでしょう。
つい先週までは、あれほど「民主党は指示できない!」なんて言っていたのに、菅さんに変わったとたん、まだな~んにも具体的なことはしていないのに、この支持率アップですからね。
この国は何でもにわかなんですかね。
指示するならとことんしようよ! 応援するならとことんしようよ!
そんな気持ちにもなりますが、かといって、いざ蓋を開けてみたら「全然ダメじゃん!」なんて総理大臣が続くと、「とことん」って気にもならないですか、やっぱり。
でもサッカーは、そんなこと言ってちゃダメです。
もちろん簡単には、世界に通用しないことくらいは百も承知。
そんな彼らが、それでも挑んでいく、その姿勢に惹かれるものがあるんですよね。
チャレンジを止めたら、勝利への道を閉ざすことになりますからね。
音楽も一緒です。あきらめたら終わり。やめたらそこまで。「継続は力なり」です。
今、オシム全日本代表監督の本を読んでいます。
いかに日本人として、世界と戦うか。そのことを深く考えさせられます。
僕の持論ですが、サッカーとジャズは本当に似ています。
一度始まってしまえば、あとはどう展開するかは誰にも分からない。
ほんの一瞬の事態の変化に、即座に対応し、次の方向を決めなければならない。
一瞬のひらめきと創造性がないとゴールは奪えないし、そのひらめきに対応できるだけの技術を身につけていなければならない。
以上に挙げたようなことが、サッカーにもジャズにもいえると思うのです。
またジャズにおけるベースという立場は、サッカーにおけるディフェンスに例えることが出来ます。
現代サッカーの、いわゆるトータルフットボールと呼ばれる状況においては、ディフェンスといってもただ守っているだけでは仕事は勤まりません。ディフェンスのオーバーラップは本当に大事ですし、あるときにはミッドフィルダーやフォワードのような能力も持っていないといけません。
最近のジャズにおいても、ベースが、ただシンプルに伴奏しているだけではアンサンブルに立体感が出ませんよね。そういう意味での、フロントに絡むようなアプローチを最初にやった人が、ビル・エバンス・トリオにおけるスコット・ラファロだったと思います。
それ以前にも、ジミー・ブラントンやレッド・ミッチェル、レイ・ブラウンにポール・チェンバースといった人達もそれに近いアプローチはしていましたが。
とにかく今のジャズにおいては、ベースはよい伴奏者であるとともに、卓越したソリスト、メロディ・プレーヤーでないと務まらないような状況になってきています。
しかしかといって、フロント楽器の邪魔になるようでは本末転倒。そこらあたりの、守備とオーバーラップという、攻守の切り替えのすばやい判断と、それを可能にする体力・技術力も求められます。
こうやって書いていると、サッカーの話なのかジャズの話なのか分からなくなってきましたね。
まあ、そんなことで、僕がサッカーが大好きなのは、本当に共通する部分が多く、そういう意味で、サッカーを見ていると、そこからジャズや音楽に通じる、自分自身のとっての多くの課題が見えてくるからなんです。
ジャズファンの皆さんもそんな視点で、このサッカーW杯を見てみると、おもしろいと思いますよ。
ということで次回は南アフリカからの報告になるかもしれません。
乞うご期待ください! そして、ニッポン、チャチャチャ!!