ベーシストにとって、やはりウォーキングベースラインというのは、相当困難なもののようです。
8ビートや16ビート、あるいはサンバやボサノバのように、一定のパターンがあって、コードの変化に沿ってそれを平行移動させれば済むというようなものではないからですね。
というより、1小節に4つの音を弾くという制限の中で、ひたすらアドリブをやっているようなものだからだと思います。
そういう意味では、音楽理論やスケール等々の知識がないと、なかなか自由にウォーキングラインを弾くことができないのも事実です。
そんな理論的なことにも少し触れつつ、しかし何とか形だけでもウォーキングラインらしく弾けるようになるには、というような、ウォーキングラインへの入門的な内容になっています。
【CONTENTS】
- ジャズのリズムについて
- ウォーキング・ベースの基礎知識
- 基礎編
- シンプルなコード進行
- コードが1小節ずつ変わる場合
- 2拍ずつ動く場合
- ブルース進行
- 若干やっかいな進行
- 短3度、長3度の動き
- 短2度、長2度の動き
- やっかいな進行の対応
- コード進行が無い場合
- C7一発もの
- 基本的なレイキングのパターン
- 1オクターブ内のアルペジオを使ったレイキングの
- 広い音域を使ったレイキング
- 応用編
- ロックやファンクのグルーブに乗せた例
- リズミックな変化を加えたパターン
- レイキングを多用したパターン
- スローなテンポの、3連を多用したウォーキング・ベース
- シャッフルのリズムの上でのファンキーなウォーキング・ベース
- ルート以外の音を1拍目に持ってくるパターン
- ダブル・ストップを多用したパターン
- 複雑なコード進行に対応するライン
- ウッド・ベースの奏法上のポイント