最近耳にした言葉、「おわコン」。
先日初めて聞いたのですが、そのときはもちろんまったく意味不明。
で、教えてくれた人に「なに、それ?」と尋ねると、「終わったコンテンツ」というのを縮めた、インターネット上で使用されるスラングだそうです。
それを教えてくれたのは、とあるJazzクラブの店長をされている人なんですが、「この前若い人と喋っていたら、『ジャズってオワコンですよね。』って言われちゃいましたよ!」と。
いや〜、我ながら衝撃的な一撃を受けた感じですが、一方で、「うまいこと、言いよるなぁ〜!」と、妙に感心してしまいました。
今月出るアコースティックウェザーリポートの第二作目の発売に合わせて、いままさに、来年の春からの直販実演販売のツアーのためのブッキングしている最中です。
そんな中で、3 年前、第一作目を出した時のツアーでお世話になった、日本各地の、ジャズを演奏させてもらえるような場所に、久しぶりに連絡を取っているのですが、そんな中の数軒から「もうライブはしません」とか、「今年いっぱいでクローズします」という返事をもらいました。
さらにはもうすでにクローズしたお店もちらほら。
すでにクローズされたお店の、その閉店の理由はわかりませんが、クローズや、ライブからの撤退を告げられた会場の関係者から、その理由を伺うと、もちろん経済的理由もあるでしょうが、もう一つは、オーナーやマスターの高齢化もあるようです。
少子化や高齢化は、ジャズの世界にもボディブローのように効いてきているようです。
そして、この国にその対策がないように、我々ジャズ関係者にもその対策は全くありません。
そうこうしているうちに、やりがいのあるジャズクラブが、その素敵なオーナーやマスター、ママさんたちの高齢化によってどんどんクローズしていく日も、そう遠くはないと思います。
そう、確かに「おわコン」なんだなぁと、痛切に感じる今日この頃ですが、でも出来ることはただ一つ、とにかくいい演奏を提供し、一人でも多くの方に楽しんでもらえる、そんなことかと思います。
ということで、春からのアコースティックウェザーリポートのツアーにも、是非足をお運びください。
微力ですが、それしか出来ませんので。
よろしくお願いします!