
ベーシストのための理論入門講座の第4回です。 今回は、マイナーダイアトニックについてお話ししたいと思います。 では最初に一つ、質問しましょう。 マイナーの曲でもっとの有名なものの一つが、「Autumn Leaves(枯葉)」ですよね。 この曲の何カ所かに、「D7」という、トニックであるGmに解決する、いわゆるドミナントのⅤ7が現れます。 例えばAセクションの6小節目に出てきますし、リピート回の同じ場所、すなわち14小節目にも出てきます。 基本的には、その2カ所で現れるD7は、前後が同じコード進行のなかで現れるのですから、普通に考えれば同じスケールと考えて差し支えないはずですよね。 ところが残念ながらそういうわけにはいきません。「えっ?」と思われた方に、さて質問です。 問:「枯葉」の6,及び14小節目のスケールは何でしょう? この問いに、「ミクソリディアンでしょ?」という人は、その理論の知識【 …続く 】