7/13、目黒ブルースアレイにおいて、村田陽一ビッグバンドの配信ライブを行いました。
その模様は、来週7/20まで見ることができますので、よければ是非ご覧ください。
ということで、その備忘録。
まず何よりも、生の演奏はやっぱり楽しいのひとこと!
もちろん観客がいて、その反応をダイレクトに受け取ることが出来れば最高なんですが。
ステージに立ったこと経験のあるひとなら、あの高揚感が中毒になるというがわかっていただけることでしょう。
そして更に付け加えるなら、こんなに素晴らしいミュージシャン達と一緒に演奏できることの喜びは、その中毒症状を一層深くさせます。
さすが村田陽一君の人選だけあって、どこをどう見ても、ご機嫌なプレーヤーばかり。
そして楽曲もアレンジも、その力を存分に引き出させるような秀逸の作品揃いですから、ミュージシャンの実力も存分に発揮させられます。
リズムセッションだけみても、僕自身その中で一緒に演奏してして、もう気持ちが、良くて仕方がない状況!
渡嘉敷さんのドラムス、岡部君のパーカッション、養父君のギター、松本君の鍵盤と、彼らの音の渦に巻き込まれて、こちらはただ感じたままに指を動かせばいいだけです。
だって、そこいらじゅうから、刺激的なグループやアイデアに満ちた伴奏、ソロが聴こえてくるんですからね!
そして、それはホーン陣にも同じことが言えます。
ビッグバンドというのは、やはりその人数が多い分、音の厚みがコンボとは全然違うことは言うまでもありませんが、特に村田君の今回の楽曲やアレンジは、その辺りが、他のどのビッグバンドよりも、その厚みを更に増しているのではないでしょうか?
そんな分厚いホーンのサウンドに負けないためにも、こちらもとにかく重厚なボトムを出すことに必死でした。
収録された音源を聴きましたが、ぼくのフォデラ、その辺りはなかなかがんばってくれていたと思います。
今回は、各プレーヤーのソロがかなりフューチャーされているので、ソロが占める割合が普段のビッグバンドより多めになっているように感じました。
そんな時、僕が何よりも腐心することは、一人一人のその長めのソロに対して、どうやってソロのストーリーがうまく作れるようなお膳立てをするかということ、そしてソリストが次の人に移った時に、グループを止めず、尚且つ新たに始まる次のストーリーをどのように始動させ、そしてそれをどのように発展させていくかということです。
そんなベースのアイデアに関しては、さすがに村田君のアレンジにも、なにも書かれてはいませんからね。
ということで、そんなあたりも、また改めて聞き直してもらえると嬉しいなと思います。
でも、ひょっとしたらソリストの中には、「ちょっとやりにくいなぁ。」なんて感じた人もいるのかな。それはソリストに聞いてみないとわからないですね。
ま、いずれにしても、みんなが本当に楽しそうに演奏しているというのが何より。
そしてそんなことができる自分の立ち位置、あるいはまた職業は、本当に最高だと改めて実感しました。
ミュージシャンとして生きていく上で、今ほど厳しい時はないと思いますが、それでもこの麻薬を手放すことはできません。
どんなことがあっても、そう、石にかじりついてでも、この麻薬を、出来る限り長く体内に注入し続けていたいと、改めて心底実感した、そんなライブでした!
村田君、そしてメンバーの皆さん、またブルースアレイので関係者のみなさん、そして配信を見てくださった皆さん、本当にありがとうございます。
Mo music,no life!