僕にとって今年のもっとの重要な仕事がこれです。
皆さんは「えっ?なんで納浩一が森山良子さんなの!?」って思われるかもしれませんよね?
でも、僕自身はとっても楽しんでいます。というのも、僕にとっては本当にチャレンジングな仕事だからです。
バンマス兼ミュージックディレクターを依頼され、良子さんの持つすばらしい唄の世界に、どうすれば僕の持つジャズ・ファンク・ソウルといった、グルーブを中心としたサウンドをなじませることができるのか、そのあたりをこの一年を通じて模索していきたいと思っています。
既にツアーは始まっているのですが、未だに楽曲のアレンジを続けています。(本当はツアーが始まってからこんな事やってはいけないのかもしれません。メンバーのみんなには本当に申し訳ないと思っているのですが... )
木曽文化公園ホールサイトより転載
http://www.kisoji.com/kisobunka/event-record/H17event/H17_e_moriyama.html
そのメンバーですが、良子さんサイドからも「納君の好きな人を集めてください」とのオファーを受け、最高のメンバーが集まったと思っています。
ギターは、僕のアルバム「三色の虹」にも参加して、すばらしいアコースティック・ギターソロを聴かせてくれた三好“三吉”功郎。キーボードはともに古いつきあいの二人によるダブルキャスト・貞夫さんのメンバーとして一緒になってもう8年、彼の初のリーダーアルバムにも参加させてもらった小野塚晃君と、布川俊樹さんのValis時代からもう15年おつき合いになる古川“初っあん”初穂。もうジャズもポップスもばっちりな人たちです。
それと、ドラムス兼パーカッションには、今回初めてご一緒さえてもらう根本“CHACO”久子さん。もう良子さんのツアーには一昨年から参加している方で、良子さんの音楽を知り尽くしている方です。
とってもキュートで素敵な女性ですが、グルーブもばっちり、「本格的なジャズは初めてなんです」っておっしゃる割には、ジャズもしっかりこなしてます。
どうですか?このメンバーでの森山良子さん、聞いてみたくなりませんか?
アレンジに関して言うとそのポイントは、良子さんの音楽にどうすればぴりっとしたスパイスをふりかけることができるかという点です。良子さんの音楽は本当に良質のポップス。
もちろんルーツにはアメリカン・フォークや、歌謡曲のフレーバーがあります。そこにどうすればさっきも言ったような、ブラック・ミュージックのスパイスをきかせることができるか。
そんなあたりを聞きに来て頂けると、嬉しいなぁなんて思っています。
もちろん僕がアレンジャーなんで、フレットレスでのソロや、スラップ、レゲエ・ファンクのリズムも随所にちりばめています。
そしてそして、今年の僕の試練の百番勝負(このツアー、計百本近くあるんですよ)、良子さんとアコベでのデュオ「What are you doing the rest of your life」での一人でのベースソロ。
これは、Birdのデビューツアーで、コンサートの初っぱなにベースソロからでるという、あの試練のツアー以来・以上の試練になっています。
このあたりの僕の苦闘も見に来ていただけると嬉しいですね。