オマさんこと、鈴木勲さんが亡くなったそうです。
なぜ「オマさん」かという理由はさておき、本当にユニークな、そして強烈な匂いを発するベーシストでした。
写真は2017年、都内のジャズフェスでご一緒した時のショット。
その時はこれまた最高にユニークで、強烈な個性の持ち主である髙橋ゲタ夫さんもいらっしゃいました。
こんなお二人の中では、僕のベースはあまりに普通すぎで、ちょっと凹みましたが、そこは逆転の発想、「だったら普通であることも、それはそれで大事な個性だということを、僕は僕のスタイルとして表現してやる!」と心に決めて、ステージに臨んだという記憶があります。
とにかく、オマさんは最高に楽しい人でした。
彼がステージにいるだけで音世界が変わるという意味では、稀有なベーシストだったと思います。
おそらくこの2000年代に現れていたら、こんな地位は築けなかったんじゃないかなとも思います。
そして、自分を含め、そういった強烈は匂いを出せるようなジャズミュージシャンが、少なくともこの日本のジャズシーンにあまり居なくなったということも、今の日本のジャズが低迷している理由の一つかもしれません。
でもこんな強烈な人間、いまの日本じゃ、きっと若い時に骨抜きにされるだろうなぁ。
個性的な若者が世に出にくいという、いわゆる日本の同調圧力を考えると、日本がここまで低迷しているのも、同じ理由かもしれませんね。
死因はコロナによる肺炎だとか。
まあ、オマさんがマスクしてじっとしている図はとても想像出来ませんから、「へ、コロナなんて関係ねーよ!」って感じで、あちらこちら飛び回ってらっしゃったのではないでしょうか?
それはそれで、やはりオマさんらしい。
やっぱり強烈ですね。
心よりご冥福をお祈りさせていただきます。
お疲れ様でした!
CODA /納浩一 - NEW ALBUM -
オサム・ワールド、ここに完結!
日本のトップミュージシャンたちが一同に集結した珠玉のアルバム CODA、完成しました。
今回プロデュース及び全曲の作曲・編曲・作詞を納浩一が担当
1998年のソロ作品「三色の虹」を更に純化、進化させた、オサム・ワールドを是非堪能ください!