僕の新作「CODA」に参加してくれたミュージシャンへのプチインタビュー、第4回目はピアニストの青柳誠さんです。
彼とは、二十歳の頃からのお付き合いで、もうかれこれ40年以上。
僕は光栄なことに、初代青柳誠トリオのベーシストなんですよね。
そのトリオでよく京都界隈のライブハウスで演奏しましたが、その頃の青柳さんのメインの活動は、なんといっても浪速エキスプレスのキーボード奏者兼サックス奏者。
そんなことで、ライブをやってもよくお客さんが入りました。
でも浪速とは全く違って、超メインストリームなジャズをやっていたんです。
そんなことで、お互い同じ世代の我々、還暦をちょっと過ぎたところですが、長くこの世界で共に頑張ってきたという実感を共有しています。
その青柳さん、実は昨年暮れに大病を患われて長く音楽活動を休んでいたので、今回のレコーディングにも来てもらえるのかどうかが心配でした。
でもそんな取り越し苦労を吹っ飛ばすような、ご機嫌な演奏を提供してくださいました。
今回は、「三つの視座」と「Milesmiles」の2曲の、僕のビッグバンドアレンジに参加していただきました。
その1曲、「Mikesmiles」では、青柳さんと共に、先日そのインタビューを投稿させてもらった大坂昌彦さん、そしてサックスの小池修さんにも参加してもらっているのですが、実はこの曲はその4人で10年近く共に活動していたEQというユニットに僕が書き下ろした楽曲。
そのデビューアルバムに収録されている曲なんですが、残念ながらそのEQは、昨今の厳しいジャズの状況の影響で、ここ数年、その活動を止めています。
今回は、そんなこともあって、この曲では是非、久しぶりのこの4人のリユニオンをしてみたいと考えました。
インタビューにもあるように、その企画がピタッとはまったテイクが録れたと思います。
しかしまさか、あの疲れを知らぬ、そしてバイタリティーあふれる青柳さんが大病で数ヶ月の休養を余儀なくされるなんて、一体誰が想像したでしょう?
でも青柳さん、いまは以前よりずっと体調が良いとのこと。
病気以降の、食べものの改善や断酒による節制のおかげだそうです。
そういう意味では、大病がいい結果に繋がっているということなんですね。
僕も気を付けよう!
ま、とにかくお互い、もう少し頑張って、日本の音楽シーンを盛り上げていきたいということですね。