新作「CODA」の動画トレーラー、第7回目は、このアルバムの7曲目に収録されている「狢」です。
参加メンバーは、
Gt:布川俊樹、梶原順
Organ:秋田慎治
Dr:山木秀夫
という、またしても素晴らしい面々です!
なぜ「狢」というタイトルなのかは、選挙も近いのでここでは触れませんが、僕のホームページの各楽曲の詳細な解説には、そのことがまさに詳細に書いてあるので、そちらを参照してください。
とにかくこの曲は、山木さんのグルーブを最大限に出したいと考えてアレンジした曲です。
曲のグルーブ感や雰囲気からして、この曲を1曲目に持ってきても良いと思えるくらい、ご機嫌なグルーブ感が出ている気がします。
そのグルーブを一段と強力なものにしてくれているのが、梶原さんのアコースティックギターと秋田さんのオルガン。
これも、エレクトリックギターにせず、あえてアコースティックギターにしたところがミソで、普通アコースティックギターとオルガンという組み合わせはそんなにないと思います。
でもアコースティックギターには独特のファンキーなサウンドがあると思っているのですが、それを梶原さんが、僕の狙い通りのものを提供してくださいました。
オルガンがファンキーであることは言うまでもありませんが、秋田さんのグルーブ感は、やはり一線級です。彼にお願いした僕の見立ても、やはりドンピシャでした。
でも秋田さん曰く、「なんで僕がオルガンを弾くっておもったんですか? 実はオルガンは数年ぶりの演奏で、やばいと思ったから、とあるところでオルガンを借りて久しぶりに弾いておいたんですよ」とのこと。
実は僕には、コロナになってからのあるレコーディングで秋田さんと一緒になったときに、彼がオルガンを弾いていたという記憶があったんです。
そのレコーディングとは、ボーカリストの斉田佳子さん、ドラマーの藤井学さんらが作るユニット「POPYSM」のミニアルバムなんですが、あとでそのときの映像を見直してみたら、オルガンではなく、エレクトリックピアノでオルガンの音を出していたということだったわけです。
いやいや、僕の勘違いだったんですが、でもやっぱり本物のレズリースピーカーとB-3・ハモンドオルガンの音は格別ですよね!
しかもこのレズリーとオルガン本体も、クリヤさんが「黄昏のリヨン」で使ったウーリッツァーと同じく、この日使用した乃木坂ソニーのスタジオに常設されていて、無料でお借りできました。いやはや、もうこのアルバム、つきまくっています! 納浩一、持ってるなぁ。
そしてなんと言っても山木さんのドラミング。
ほとんどフィルを入れることなく、ひたすらグルーブを出し続けるこのサウンドは、あのステーブ・ジジョーダンもビックリです。いやはや、参りました。
そしてそこに布川さんのギターソロが、これまたグイグイと全体を盛り上げてくれます。
ミュージシャンの人選が絶妙にはまるという点においても、納浩一、持ってるなぁ。
そんな「狢」、是非全編の演奏をCDで聞いてみてください。