この写真は2006年2月号のジャズライフ誌上、僕の2作目のリーダーアルバム「琴線」が発売されたときのインタビュー記事のものです。
インタビュアーは、先日(2022年7月)に亡くなられたジャズライターの「熊さん」こと熊谷美宏さんです。ここに謹んでそのご冥福をお祈りさせていただきます。
さて、このアルバムは、当時ジャズベースという楽器に焦点をあてた面白い企画、キングレコードの「低音シリーズ」の一つとして、僕を選んでいただきました。
僕の前には、インタビューの中にもあるのですが、ブライアン・ブロンバーグやジェフ・バーリンといった、「超」を3つも4つも付けても足らないと感じるようなスーパーテクニシャンが続いていただけに、そのプレッシャーたるや、半端じゃなかったことを鮮明に記憶してします。
でも、僕は僕なりに出来ることを精一杯やろうと思って、いろいろ考えた結果がこの「琴線」でした。
参加メンバーは、
ピアノ:クリヤマコト
ドラムス:則竹裕之
ゲスト:小沼ようすけ(ギター)
このメンバーで、ジャズのスタンダード曲だけでなく、ハービー・ハンコックの「Actual Proof」やブレッカー・ブラザーズの「Some Skunk Funk」、スティービー・ワンダーの「I Wish」など、おおよそアコースティックなピアノトリオ+ギターでは演奏不可能と思えるような楽曲も選んでみました。
そしてこのアイデアが、その後のアコースティック・ウェザーリポートの素となったことはご存じかと思います。
さてこのインタビューは、いま執筆中の本、「CODA/オサムがベースを語る(仮)」に収録するつもりです。
その本は、僕のやっているサロンに書き綴ってきた、僕の62年に渡るここまでの音楽人生を書いた「納がオサムを語る」や、多くのミュージシャンに行ったインタビュー、そして僕のコラムなどをまとめて本にしようというもの。
たとえばこれまでにインタビューをしたミューシャンをざっと挙げておくと、
マーカス・ミラー、ジョン・パティトゥッチ、ビクター・ベイリー、リンカーン・ゴーイング、ブライアン・ブロンバーグ、クリス・ミン・ドーキー、クリヤマコト、則竹裕之、島健、小池修、エリック・ミヤシロ、本田雅人、村田陽一、川口千里、トモ藤田
どうです、面白そうでしょ?
予定としては、10月のLP盤「CODA」の発売に間に合えばというような心算にしています。
この夏はそのために、この酷暑の中、ひたすらパソコンのキーボードをカタカタと打つという日々です。
ということでLP盤も、そしてこの本も、是非是非ご期待下さい。