クリスマスを前に、リハーサルスタジオに篭っています。
というのも、来年1/7〜2/5まで、明治座で行われるミュージカル「チェーザレ」に参加するので、年末年始を掛けてそのリハーサルが勤しんでいるからです。
そんなわけで、来年1月のライブスケジュールは全くありませんので悪しからず。決してスケジュールのアップをサボっているわけではありません。
さてそのミュージカルですが、40年近くに及ぶミュージシャン生活で初めてのミュージカルのオケに参加します。
何から何まで、あまり経験したことがなかったことだらけなので、ある意味とても新鮮です。
1ヶ月も同じ会場で同じ曲、いや細部に至るまでおなじ譜面を演奏するなんて、全く経験がありません。ジャズをやっていたら、リハと本番すら同じことはやりません。そんなジャズミュージシャンにとって、これはなかなか試練でもあり、また興味深くもあります。
でもコロナのおかげで、こういう音楽のあり方も充分受け入れられるような幅、というか意識の変化があったことは事実です。だって2020年の春は2ヶ月も家に篭っていたんですから、それから比べれば、毎日演奏できるなんて、ほんと、幸せです。
さてそんなミュージカルですが、今回はいつものアコースティックベースや6弦のフォデラに混じって、最近使っていなかったフレットレスが登場。
この楽器はインナーウッド製のジャズべか基本ですが、ピックアップはリアに、しかもレイン・ポーのハムバッキングタイプのものしかセットされていません。
というのも、インナーウッドを主催する木内さんが、「納さんが弾くフレットレスなら、フロントのピックアップは要らないでしょう」ということと、「納さんはハムバッキング・タイプの方が好きでしょう」という提案で、こんな変わったフレットレスベースとなりました。
でもそのアイデアがドンピシャで、とってもフレットレスらしい、ふくよかながらエッジの効いた音がします。なぜこの楽器を長らく封印していたのか、今となっては不思議です。
写真にあるように、先日の、自身のLP発売記念ライブでも使用したのですが、かなりいい感触でした。
まあ、このミュージカルでは、客席から僕が見えるかどうかわかりませんが(オケビットに入っているため)、客席でベースの音を聞き取れたら、それは僕が弾いていると思ってください。
ということで、みなさん、良いクリスマスイブを!