突然真夏になったので、地下室に逃げ込むことにしたら、これがなんと寒いこと。
まだ地中の温度が上がっていないからか、今日などは外気温とは10°C以上違うくらいの感じで、セーターを着ないととても寒くて耐えられません。
ま、それはさておき、せっかく地下室に籠るのだからと、だったらオーディオタイムにしようということで、爆音で「We Want Miles」を聴くことにしました。
いや、やっぱりこのアルバムは最高です!
まさに僕のバイブルと言えます。
時は1981年、大坂・扇町プールに作られた特設ステージで、初めて生のマイルスを見たのが、まさにこのツアー。
その時はとにかく初めてのマイルスだということで、ただただその感動だけが記憶に残り、どんなライブだったかほとんど覚えていなかったのですが、幸い、その時のツアーの音源がこうやってアルバムとして発表されたので、それからはとにかくこのアルバムを聴きまくりました。
今調べたら、この時のマイルスはなんと57歳。今のわしよりずっと若いやんか!
マーカス・ミラーに至っては、若干22歳。
ありえん!
でもこうやって爆音再生すると、それまで聴こえていなかった音や、さらには彼らのエネルギーそのものが伝わってきます。やっぱり音楽は空気を伝わるエネルギー。イヤホンやカーステ、しょぼいスピーカーでは伝わるものも伝わらないことを、改めて感じています。
ところで、この映像に映る我が家の地下室のスピーカーは、20年前に買ったウエスト・レイク社のものなんですが、調べてみると、20年経っても全く同じモデルを生産しているようです。
この辺りに、まさに海外のオーディオメーカーの気概と、そして残念ながらすっかり衰退した日本のオーディオメーカーの哲学の違いを感じます。
ただ20年経って、その価格は倍以上になっていることも驚きです。
今ではとても手が出ないような値段になっています。かつて、まだたくさん仕事があったときに買っておいて良かったとつくづく思う今日この頃。
と同時に、爆音でジャズの聴けるジャズ喫茶がほぼほぼ壊滅しただけに、こんな地下室を作っておいて、これまた本当に良かったと痛感しています。