ジャズベースの巨匠、リチャード・デイビスが、去る9月6日に亡くなったそうです。
僕の中では、やはりエルビン・ジョーンズとの双頭アルバム、「ヘビー・サウンド」でのプレイが強烈に心に残ります。
93歳というから大往生、お疲れ様でした。
さてその彼が90年頃まで使用していた楽器がなんと、この週末、僕がレッスンとセッションで行く八ヶ岳のカフェ、ヤードバード(以前は「草布絵」という名前でした)にあるんです!
このアルバムジャケットにあるベースだそうです。
オーナー曰く、なんでも「リチャードディビスが中山英二さんとツアーした時に倒して壊れたので、中山さん宅に置いて行った」らしく、「中山さん宅の2階に20年以上くらい、壊れたまま眠っていたところ、中山さんから、直して使うなら譲ると電話を頂き、引き取りに伺い、それから復元をしてなんとか使えるくらいまでにした」とのこと。
僕も初めてお店に伺った時にその話を聞き、おそらくはあのアルバム「ヘビー・サウンド」でも使っていたのかなぁ、なんて思うと、ちょっとゾクゾクしました。
しかし楽器というのも、それを所有する人が亡くなった後の運命とはなかなか数奇なものなのかもしれません。
かく言う僕も、自分の楽器が僕の死後、どこの誰の手に渡り、そしてその後も何十年にも亘って使ってもらえるのか、あるいはもうその生涯を終えるのか、ちょっと気になります。
まあ、死後なんてどうでもいいっちゃどうでもいいんですが。
ということで、もしそのリチャード・デイビスのベースを見てみたいと言う方は、ぜひ一度、八ヶ岳までお越しください!