本日の出演者は杉山慧(ギター)と杉山寛(ピアノ&ドラムス)のお二人です。
ドラムスの登場は今日が初めてですが、スネアドラムスだけを持ち込んでの演奏も、とても場の雰囲気にフィットしていていい感じです。
町の有志の方から、なにか音楽のイベントでこの町を盛り上げてくれないかというお話をいただいて思いついたのが、去年と今年の秋に2回に開催した藤野ジャズキャンプですが、それだけでは年一回の花火大会ではないですが、町を恒常的に音楽で盛り上げるというには弱いと思い、もう少し定期的にできるイベントとして、毎月一回のジャズコンサートを開催することにしました。
都内で活躍する、技術もやる気も持ち揃えた若いミュージシャンに、この藤野の町を知ってもらうことにもなり、また普段ジャズをあまり聞かないような方々に生の音楽を体感してもらうという、二つの意図を狙いました。
いわゆるミュージックチャージは設定せず、聞いた方の気持ちを投げ銭という形でいただくようにしているので、お客さんも気楽にお店に入り、気楽にジャズを聴いてもらえるのではないかと考えています。(もちろんレストランからはギャラもいただいているので、なかなかの額になるんですよ!)
ジャズに身を置くものとして日々、現在の日本のジャズが抱えている様々な問題を体感していますが、ただ状況を嘆いたり、あるいは不満を言っているだけではなく、なにかできることからやっていくしかないと思っています。
先々はこの月一回の藤野ジャズディと年一回のジャズキャンプを継続させつつ、さらにどうすればこれが毎週や毎日に発展するか、そんな事をいま模索しています。
ケネディ大統領の言葉ではありませんが、日本のジャズシーンを、また過疎化するこの町をどうすれば活性化できるのか、そのことに対して知恵を巡らせ、進んでアプローチするという姿勢が必要かなと痛感していますし、またそれが、還暦もとっくに過ぎた自分に与えられた最後の楽しみでもあるように感じています。