「Desney +」でビートルズの映画、「Let It Be 」を見てます。
1969年に製作された映画のリマスター版ということで、なんと5.1chになっていて、この映画の最後にしてクライマックスの屋上での彼らコンサートでは、やけに低音が出てるなと思ったら、ちゃんとサブ・ウーファーから超低域が再生されていました。
もちろん、その他のシーンでも、いろんな音が後方含め、彼方此方から聞こえていたので、「ああ、5.1chになっているんだ」ということはわかっていたのですが。
ベーシストとしては、ポールの弾くベースがこれくらい重低音で聞こえる「Get Back」はたまりませんね!
思えばこの映画を初めて見たのが今から50年前の1974年、僕は中学2年生でした。
その頃、大阪は梅田辺りの映画館で「ビートルズ特集」といって、学校の冬休みの時などにビートルズの映画ばかり3本立てというような企画のものがあり、ちょうどビートルズのコピーバンドを始めたばかりの僕たちは、それを心から楽しみにして観に行ったものです。
だってその当時は動くビートルズなんて、どんなに望んでも見ることが出来なかった時代ですから。いやどんなロックバンドであれ、中学生にはただただレコードとポスターで想像するだけの存在でしかなかったのです。
そんな時代だからでしょうか、その映画館の中と言ったらもう席はすべて埋まっている、いやそれどころか館内も立錐の余地もないくらい満杯で、何時間も通路に座りながら映画を見ていた記憶があります。
そんな思い出深いこの「Let It Be」ですが、そのおかげで「ベーシスト・納浩一」が生まれた訳ですから、人生、わからないものですね。
ということでその時から50年目の歳月を経て観ているこの映画ですが、ご機嫌な重低音での「Get Back」を聴きながら、これは「初心に帰り、初心を思い出せ!」というお告げではないかと、心を新たにしています。