昨日はツアーからの戻りで、一旦家に帰ってからのレコーディング案件。
しかも、18時からと、21時からという、2本がうまく重なりました。
スタジオ仕事なんて、ない時は半年くらいありません。しかもジャズをならまだしも、どちらかというと昨日のものはポップス系の案件なので、僕のようなおじいさんジャズ系ミュージシャンには、最近はほとんど来ないようなタイプのレコーディングでした。
しかしこんなにうまく仕事がハマるって、まるでフルで仕事をしていた40歳代の頃のような一日です。
言わば、2オサムつてとこか!
それはさておき、どちらも一時間くらいでテイクが取れて、それはそれで早く終わって助かりました。
スタジオ仕事というのはライブとは全く違います。どこがライブと違うかと言うと、短時間で、クライアントの要望にどれだけの近付けるかという、自己主張中心のジャズとはまったく違うものを要求されるからです。その意味では、自分の引き出しに、どれくらいのアイデアとネタを持っているかの勝負。
そしてどれくらい短い時間内に、クライアントの要求と自分の持つ個性をすり合わせるかという力が必要となります。
これはきっとアマチュアにはかなり困難なものでしょう。が、それが音楽的にいいのかどうかも、様々な考えもあるかと思います。
とはいえ、そんなあれこれを悩んでいる暇もないくらい、時間との勝負というような現場です。
ま、昨日はうまくいった方なのでしょうが、でも蓋を開けてみたら、ステーリーダンのレコーディングでのアンソニー・ジャクソンのように、せっかく取ったベースを、他のベーシストの演奏にすっかり差し替えられてたりして!
いやいや、スタジオミュージシャンってもの、本当に大変なんだと思います。