Actual Proof ベースライン譜例(タブ譜付き)
Actual Proof ベースライン譜例(タブ譜付き)
再ダウンロード有効期間(日数) | 無期限 |
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ファイル名 | ActualProof_Line.pdf |
公開日 | |
バージョン | |
制作 | 納浩一オンラインショップ |
- 商品詳細説明
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ジャズライフ掲載時の解説
今回の曲は、今までの選曲とはかなり路線が変わっています。
はっきり言ってスタンダード曲とはいえません。実際、「この曲、知らない」という人も多いかもしれませんね。
でも一方で、この曲を取り上げて欲しいという要望も、編集部には多く寄せられているそうです。
そんなことで、この講座では今後、こういったコンテンポラリーな曲もどんどん取り上げていこうと思います。
この曲を取り上げて欲しいという要望が編集部に結構来ているというのは、おそらくぼくのCD で取り上げたからではないでしょうか? 「アコベでもこんな曲を、こんな風に演奏できるのか! それなら僕も」という感じなんでしょうね。何事もチャレンジは大事です。僕もそういうねらいがあって、この曲を自分のアルバムに取り上げました。でもさすがにテーマをベースで弾くことはしませんでした。お世辞にもメロディアスな曲とはいえませんから、テーマのメロディをベースでとっても効果的ではないですからね。ただ不可能ではないので、この講座では、一応そういう状況にも対応できるようにしています。メロディも、可能なら是非チャレンジして見てください。
それと、普段ではラインに続いて、ソロも作成しているのですが、今回はさすがにこの曲でソロを取り上げることはしませんでした。
もちろんこれもチャレンジしてもらうことは多いに結構なことなのですが、ソロをとるにはあまり高度な曲ですし、敢えてこの曲でのソロを取り上げるよりは、様々な角度から、この曲での伴奏の仕方を考察したほうが、より有益だと考えたので、今回はベースラインのみということにします。
さてそのベースラインですが、各コーラスごとに、次のようになっています。まず最初のコーラス(1〜17小節目)は、この曲のオリジナル・テイクを演奏しているポールジャクソンのベースラインです。詳細は推奨CDのコメントを読んでください。1〜6及び13・14小節あたりは、さすがにアコベではちょっと不可能ですね。ですので、この1コーラス目は、エレベの方に参考にしていただきたいと思います。
続く2コーラス目以降は、ぼくのCDででの演奏なので、ここからはアコベでもエレベでも可能になっています。それとこの1と2コーラス目の間にCm7の部分が4小節、バンプとして入れています。これはハンコックのバージョンに沿っていますが、ぼくのCDではこの部分は8小節になっています。
この曲の基本的なソロフォームは、3(35〜49)・4(50〜64)コーラス目のように、各15コーラスと考えていいと思います。
その3コーラス目は、僕のCDでの、テーマ後のピアノソロの最初のコーラスなので、それまでのテーマ部の、音数の多い伴奏から、かなりスペースを空けた伴奏にしています。ソロの導入部として、それまでの雰囲気を変えることを意図しています。4コーラス目は、ダブルタイムのスイングで演奏しています。この曲をスイングでやっているのは、おそらく僕のバージョンしかないと思います。
でもこういったファンクチューンのなかで、スイングのフィールを入れると、がらっと雰囲気が変わって、かっこいいんですよね。ということで、各セクションの、それぞれのアプローチの違いを参考にして、セッションでトライしてみてください。
参考音源
洪水Live In Japan 75 /Herbie Hancock
このライブ、すっごいですよ! このポール・ジャクソンは完全にモンスターです!
とくにこの「Actual Proof」での演奏はぶっ飛びます。
この驚きと感動を文章でかけるほどの国語の能力がないので、是非一度聞いてみてください。本当に洪水が襲ってくるような、そんな怒濤のライブです。