A Night In Tunisia ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)
A Night In Tunisia ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)
再ダウンロード有効期間(日数) | 無期限 |
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ファイル名 | A Night In Tunisia.pdf |
公開日 | |
バージョン | 1 |
制作 | 納浩一オンラインショップ |
- 商品詳細説明
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ジャズライフ掲載時の解説
言わずと知れた、定番中の定番曲です。皆さんも既にセッションで何度か演奏されたことかと思います。
どうでしたか、手こずりましたか?実はなかなか手強い曲ではないかと思います。
その理由や対処に仕方は、本編で解説しますが、実はこの曲、譜面にもある、おきまりのベースパターンから始まるのが一般的です。
まずはそのパターンをしっかり弾きこなせることが肝心ですね。ではなぜこの曲が手強いのか。
その最大の理由は、この曲のほとんどの部分を占める、Eb7-Dmにあると思います。1コーラスの小節数は32小節ですが、そのうちの24小節がこのコード進行に当たります。
そんなことでこのコード進行をどう処理するかが、この曲を上手く演奏できるかどうかのポイントと言っても過言ではないでしょう。
でもこの半音進行、特にラインを作るにはなかなか厄介なんですよね。ソロに関しても簡単ではありません。
それが、この曲が手強い最大の理由ではないでしょうか。また、最初にも触れましたが、最初に現れるベースのおきまりのパターンも、これをしっかりグルーブさせながら(しかも結構、「ベースだけで始めてください」なんて要望されたりします!)弾きこなすには、かなりのテクニックとリズム感が必要です。さらには、テーマの後に付いているインタリュード・セクション。ここでソロが回ってくることはないですが、ラインを作るには、かなり厄介なコード進行です。ラテンとスイングのリズムが交互に来たりもします。
そんなこんなで、この曲を格好良く演奏するには、様々な知識とテクニック、センスが要求されると言えます。
では具体的に考察してみましょう。ちなみにそのEb7のスケールはなんだか分かりますか?これはリディアンb7thとなります。詳しいことは割愛しますが、半音進行で解決するドミナント、いわゆる裏コードに当たるドミナントコードのスケールは、一般的にリディアンb7thを使用します。
ですので、その解決先のDm(このスケールはエオリアンでいいでしょう)との共通音は、F、G、A、Bb、Cの5音となります。ラインを作るときには、その共通音以外の音、Eb7のEb、DbとDmのD、Eをそれぞれの小節で強調させることで、コードが変わっていることをしっかりサウンドさせることが肝心ですが、逆にソロの場合は、その5つの共通音を上手く使って、小節ごとにすっかりスケールを切り替えるのではなく、なるべく省エネなソロを心がけるといいのではないかと思います。それと、今回のソロで意識したことは、リズミックなモチーフの反復です。
この曲は大抵、結構なアップテンポで演奏されることが多いと思いますので、特にアコースティック・ベースでは、そんなに細かなフレーズを弾くことは困難かと思います。そんな時には、リズミックなフレーズのアイデアで乗り切るといいのではないでしょうか。
具体的に挙げれば、例えばソロの9~14小節目は、ずっとリズムの頭を食っていくようなフレーズを連続させています。ま
た17・18小節目のリズムのモチーフを21・22小節目でも使っています。26・27小節目は、3度のインターバルで駆け上がっていくというアイデア、29・30小節目も同じリズムのフレーズです。参考にしてみてください。
推奨音源
A Night At The”Village Vanguard”/Sonny Rollins
このアルバムは僕の大好きな一枚。なんといってもサックス、ベース、ドラムスという編成がいいですね。
僕はよく生徒に言うのですが、こういった、コードレスの編成での演奏をたくさんしろ、と。
僕たちベースは普段、ピアノという楽器に頼りすぎ。
このチュニジアのようなシンプルなコード進行の曲なら、ベースだけでしっかりハーモニーを支えられなければ。です!
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