Bluesette ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

DL20030602

Bluesette ベースラインとアドリブ譜例(タブ譜付き)

商品番号:DL20030602
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ジャズライフ掲載時の解説
セッションの現場で、「3拍子の曲をやってみよう」という流れになったときに、まず最初 に選択されるのが「Someday My Prince Will Come」ですが、その次に皆さんの頭に思い浮かぶ1曲といえば、の中に、この曲は間違いなく入るでしょう。

作曲者のトゥーツ・シ ールマンスは、演奏活動こそ引退されたそうですが、いまだご健在。この曲は彼の代表作といってもいいでしょう、そんなとても素敵な曲です。

このタイトルの「Bluesette」ですが、曲をよく見てみると24小節になっています。僕たちがよく知っている、いわゆるブルースのコード進行が12小節ですが、そのちょうど倍の長さ。

トゥーツは、ブルースのつもりでこの曲を作ったというように聞いたことがありま す。24小節という変則なサイズは、実はブルースのアイデアから来ているのでしょうね。

では早速解説に進みましょう。ラインに関して、ポイントを2つ。多くの人が苦手としてい るのが、同じルートが連続するときと、ルートが半音で進行するような状況でのライン作 りではないでしょうか。この曲でいえば、同じルートが続くのは9~11(33~35)、13~15 (37~39)の各小節目ですね。

また半音で進行するのは2~3(26~27)、18~19(42~43)、 21~23(45~47)の各小節。
こうやって見ると、この曲は、ことライン作りに関しては 厄介な部分だらけといっても良いかもしれません。

ではその対処法を考えてみましょう。 まず同じコードが続く場合ですが、最も基本になるのは、同じルートを持つコード群の中では、その2小節目の最初の音は、コードの5度の音をターゲットにするという方法です。 ライン譜の9~11小節目を見てください。

10小節目では、コードはEbM7ですが、その小節の最初の音はBbにしていますよね。すると、次のEbm7に行きやすくなります。14小節 目も同じ方法です。これに対して33~35小節目では、小節の最初の音をEb-F-Gbというよ うに、ガイドライン的に設定するという方法、37~39小節目では、コードの分散=アルペ ジオ的なラインを作っています。ルートが半音で進行する場合には、この講座でも何度も 触れましたが、その、アルペジオを使ったライン作りが非常に有効です。21~23、45~47 小節目は共にこのアルペジオ的なラインにしています。その他の半音進行の部分では、ク ロマチックアプローチの応用(2~3、18~19)や、ターゲットノートをルート以外の音に 設定する方法(26~27、42~43)を使っています。参考にしてみてください。ではソロに 進みましょう。ソロのポイントも色々ありますが、ここでは2つ触れておきます。

まずソロ 譜の1、3小節目を見てください。1小節目では、Bbのコードに対してEbの音、3小節目で はAm7(b5)に対してBbの音から入っています。これは共に各コードに対してのアボイドノートです。
そのコードの中では、長い音価では使ってはいけない音ですね。

でもこうや って使えば問題ないですよね。アボイドノートも、上手く使えば、逆に独特のサウンドを 得られると思います。

もう一点は、全体を通して言えることですが、リズミックなモチー フの展開です。例えば、1~2小節目のモチーフは、3~8小節目にかけて、4回出てきますね。

33~39小節目あたりも同じような展開です。このようにモチーフを発展させるという ソロの手法も、既にこの講座で何度も触れました。是非使ってみてください。

推奨音源
The Brasil Project/Toots Thielmans このアルバムはトゥーツの作品の中でも、本当に大好きな一枚です。参加メンバーも豪華 で、これぞブラジルというサウンドに仕上がっています。
このバージョンは4拍子のボサ ノヴァで演奏されているので、今回の講座の推奨音源としてはちょっと違うかも知れませ んが、このアルバム全体を通して聞こえてくるブラジルのグルーブ感は是非一聴の価値ありです!

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