Street Walkin’ Woman ベースコピー譜

DL21121701

Street Walkin' Woman ベースコピー譜

商品番号:DL21121701
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バージョン 1
制作 納浩一オンラインショップ
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マイケル・ジャクソンのいたジャクソン5やスティービー・ワンダー、ダイアナ・ロス、マービン・ゲイなど、このレーベルの所属アーティストを挙げたらきりがありませんし、そのそれぞれが、歴史的なアルバムを題しています。そしてそれらすべてに共通しているのが、とにかくグルーブしているということかと思います。

ベースという楽器をやるなら、特にエレクトリックベースでグルーブを出したいと考えているようなベーシストに取っては、モータウンの数々の名演は必聴と言えるでしょう。
まあ、ネットやYouTubdeなどに、そのことを解説してくれている投稿や動画がわんさかあるので、まだあまり聞いたことがないという方は、是非それらを読んだり見たりして、その奥深さを知ってみてください。
さてではそのチャック・レイニーの基本情報です。

生年月日:1940年6月17日
出身地:アメリカ オハイオ州 クリーブランド
彼も、いまはもう80歳ですが、元気でご存命のようです。
ここ数年でも、毎年のように日本でもツアーをやられていたように思います。

今回取り上げた、マリーナ・ショウのこのアルバム、「Who Is This Bitch Anyway」の参加メンバー全員で、数年前に日本ツアーもしていたように記憶しています。
残念ながらそのときの演奏を見ることは出来ませんでしたが、きっとご機嫌なステージだったのではないでしょうか?
このマリーナ・ショウのアルバムですが、これはもう、ソウルやファンク、ジャズという音楽を志すベーシスト(に限りませんが!)なら、知っていないと「もぐりか?」と叱られるくらいの名盤といえます。

このアルバムに収録されている曲の多くを、僕も若い頃から何度もステージで演奏しました。
ある意味では、この手の音楽のバイブルといってもいいかと思います。
そして、このアルバムの最大のポイントが、まさにそのグルーブにあると言って過言ではないと思いますし、それを作っているのがこのチャック・レイニーかと思います。
そのことが一番よくわかるのが、今回コピー譜を載せた「Street Waikin’ Woman」での演奏ではないでしょうか?
(譜面は別途、有料となっています)
その音源はYouTubeで聞けますので、是非聞いてみてください。

では彼の奏法の特徴に触れたいと思います。
こちらの方もいろいろYouTubeなどで、多くのベーシストが触れている動画がありますから、そちらも参考にしてもらうといいと思いますが、以下のURLに本人のクリニック動画がありますので、それを見てもらうと一番よくわかるかと思います。

Chuck Rainey

彼の特徴は、その右手の奏法にあるかと思います。
普通、ベースというのは、2フィンガーと言って、右手の人差し指と中指でベースの弦を弾くのですが(もちろん昨今の若いベーシストでは、5本の指全部を使うようなハイパーな奏法もよく見受けられますが)、このチャック・レイニーは、基本はほとんど人差し指1本しか使いません。
その代わりといっては何ですが、その人差し指の爪側も使うことによって、速いパッセージを弾くことを可能しています。
普通は、指の腹側しか使わないのですが、彼は指の両面を使うんですね。
これはかなり特殊なスタイルですが、それが彼のあの独特のサウンドを生むのかもしれません。

その辺りの解説も、YouTubeで解説していますので、見てみてください。

1970年代、彼はクインシージョーンズのアルバムに多く参加していました。
その頃のアルバムに、チャック・レイニーはもちろんエレクトリックベースで参加していましたが、アコースティックベースには、もう大御所中の大御所、レイ・ブラウンが参加していました。
当時のレイ・ブラウンは、実はエレクトリックベースに関してはかなり否定的な意見を持っていたようなですが、そんな中で唯一、彼が認めることの出来るエレクトリックベース奏者が、このチャック・レイニーだったそうです。
1980年頃、僕はアン・ミュージック・スクールという音楽専門学校でベースを習っていました。
そこの先生だった鈴木淳さんが、レイ・ブラウンを大尊敬していて、そのレイ・ブラウンが認めるエレクトリックベース奏者ということで、淳さんのエレクトリックベースのレッスンでは、チャック・レイニーのコピー譜をたくさんやらされました。
今思い出しても、彼の独特のグルーブ感と、複雑な16分音符に本当に苦労した思い出があります。もしその頃に、奏法が違うことを知っていたら、それなりの対応もあったかと思いますが。
そういう意味では、僕にとっても、この「Street Walkin’ Woman」のグルーブ感は衝撃であり、こういった16分音符のノリのお手本としたのは、このテイクでのチャック・レイニーの演奏と、ジャコの「The Chicken」だと言えるでしょう。
ということで、皆さんも是非この曲にトライしてみてください。
なかなかこのスピードについて行けませんよ!

こんな粒のたった16分音符でこんなグルーブをだせるようになれば、もう鉄壁のグルーブマスターと言えるかもしれませんね。
チャック・レイニーは日本のミュージシャンとも共演が多く、渡辺貞夫さんや日野皓正さんはもとより、ピンクレディーのツアーなんかもやっていたようです。
彼の演奏で僕の記憶に残っているもう一つの曲が、スティーリー・ダンの「Peg」での演奏です。
で、今回改めて彼のインタビューを見たら、彼自身も、この「Street Walkin’ Woman」と共に、その「Peg」のことも、強く印象に残っている曲としてあげていました。

やっぱり同じようなところに想いがあるのかなぁ、なんて、一人、ちょっとうれしくなりました。
そちらの方の演奏も是非聞いてみてください。

まあ、本当に多くのアルバムに参加しているベーシストなんで、耳にすることも多いかと思います。
が、実際、こうやって採譜したり、またその採譜したものを演奏したりすると、聞いているのとは違ったことを感じたり知ったり出来ます。
そんなことで、皆さんも、是非可能な限り、採譜したり採譜されたものを実際弾いてみたりしてください。
ではまた次回!

質問も大歓迎です。

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