コード譜を見ながら演奏することに、基本的に問題があるとは思いません。
ただジャズという音楽は、演奏中にどんな展開になるか予測も付かないし、その、楽器同士の会話が楽しいともいえる音楽なので、目によるいわゆる「アイ・コンタクト」は実に重要だと思います。
しかも実際譜面を追うことによって、集中力の何割かはそっちに取られるわけですから、やはり譜面を見ずにすむのならそれにこしたことはないと思います。
僕は基本的には全く決めていません。
先ほども言いましたがジャズはなにがあるか分からない音楽、そういう意味では日常会話のようなものですから、日常会話でなにをしゃべるか決めているひとなんていないですよね。
でも僕の場合、アマチュアのベーシストよりは頭にストックされているフレーズも多いわけですし、経験も多いので、それぞれの状況で瞬時にいろいろなフレーズがでてきますが、そうでないひとはやはりある程度決めておくのもあながち悪いとはいえません。
それがどの程度のパーセンテージかは、その人のジャズという音楽の捉え方によって変わってくると思います。
これはもうほんと重要です。
僕の回りのミュージシャンで、コピーはあまりしなかったというひとはひとりもいません。時間がある限りやって下さい。
ただある程度うまくなって次の段階、すなわちじぶんなりのスタイルを作るような状況になれば、かえってあまりコピーはしない方がいい場合もあると思います。
ノリですか。
こりゃもうめちゃくちゃ難しい話になりまして、簡単にこたえられるようなものではないんですね。
でもノリをどうのこうのという前に、ジャストに、言い換えれば、機械のごとくの正確さで演奏できるようにすることがなによりも重要、というかそれがまずノリ以前に要求されることなんだろうと思います。
もちろんノリのいい人全部が機械のように演奏できるというわけではないのですが、それは読譜と一緒だと思うんです。
すばらしいミュージシャンの中にも譜面が読めない人がいますが、そういう人はそのかわりすばらしい耳をもっていたりするもんですよね。
同じことでメトロノーム的にリズムがいいということだけがいいノリの要素ではないのですが、ではそうでない人でノリがいい人はそれなりになんか独特のグルーブ感を持っていたりするもんです。
まあでもノリのいいひとって大抵リズムが良いですよね。だからまずは正確なリズムを身につけることでしょう。
で、正確なリズム感が身につけば、それを元に、それぞれの音楽のノリに応じてジャストよりちょっと前、とか後ろって具合にコントロールしてノリを出すようにするんだと思うし、僕はそんな風にコントロールしてます。
そうですね。例えば、自分の弾こうとしているベース・ラインを実際唄ってみる、あるいはそのベース・ラインと全く同じように、ベースを弾きながら口ずさむようにすると良いかもしれません。口はなによりも身近な楽器ですからね。
僕が知る限り、多くのすばらしいミュージシャンは、実際自分の弾いてることを唄いながら演奏してますし、ジャコやマーカス、それにこの前貞夫さんのコンサートで一緒に演奏したリチャード・ボナなんかもめちゃくちゃ唄うまいですからね。
ボナももちろん、自分のベースと全くユニゾンで唄えてました。すごかったです。
いずれにしても、ソロでもそうですが、メロディアスな演奏というのは結局唄心だと思うんです。
だからまさに唄を研究するのがベストの方法でしょう。
ベースラインにしてもそのベースライン自体を唄いながらやれば必ずメロディアスになると思いますよ。
そうですね。そうだと思います。
リズムさえ(あえてノリとは言いません。ノリよりなによりまずリズムがよくないと話にならないからです)よければどんな楽器の人でも良いから、一緒に演奏してください。
僕はどちらかというとドラム・レスのセッションをお勧めします。
多くの人はドラムスに頼りすぎているからです。
ドラムレスのセッションをしてみるといかに自分がドラムに頼っていたのかがわかると思いますよ。
まあほんとスイングしていたら、サックスだけ、ピアノだけ、ギターだけ、もちろんベースだけでも音楽になりますからね。
どれほどその楽器が好きかどうかによりますが、サイレント・ベースをやる動機が、ウッドの代用と考えるなら、そのうちウッドをやりたくなるので、それなら最初からウッドやった方が手っ取り早いんじゃないでしょうか。
それともサイレントそのものがすきなら、それはそれで面白い使い方のできる楽器ですから、いいとおもいます。
いずれにしてもエレベが弾けるかどうかはそんなに気にする必要はないと思います。
どっちも大変は楽器ですからちょっとでも早く始めることをお勧めします。
これはもう人生相談ですね!ボクは最も最初は、3歳ころにピアノをやりました。
で、4〜5年ほどやったそうで すが、全くやる気がなくて、結局全然ものになりませんでした。いまとなってはほんともったいないことをしたと思います。
あとは中学に入ってすぐ兄の影響でギターを始め、14歳でベースに転向した次第です。
で、大学入ってから、京都のANというミュージック・スクールに行きまして、バークレーに留学するまでいってました。(ちなみに大学は卒業してます)
親は大学さえ卒業してくれたらあとはおまえの人生、すきにしなさいっていってくれて、しかも留学における金銭的な援助もしてくれました。ありがたい限りです。
なかなかこういう物わかりのいい親もいないと思いますが、その分それは相当のプレッシャーになりました。
だから日本に帰ったらなにがなんでも自分の力で生きて行くんだ、そしてこの道で成功するんだってネ。
まあ成功してるのかどうかはわかりませんが、とりあえず親には全く面倒をかけず生きれるようにはなりました。
ということであきらめずがんばってください、大変だとは思いますが。
いいアンプといいましても人によって好みの違うので一概にこれがいいというのは難しいですね。
どういったベーシストが好きですか?
ぼくはジョージ・ムラーツやデイブ・ホランド、マーク・ジョンソンといった白人系が好きなので、透明感のあるクリヤーな音色が好きなんです。
だから僕の使用楽器は次の通りのようなものになっています。参考にしてみてください。
アンプ・ヘッド;ウォルター・ウッズ100W(日本では35万くらい)スピーカー;バグ・エンドの10インチ2発入り、一つは同軸のツイーター付き(13万くらい)ピックアップはフィッシャーマンと、デビッド・ゲージという、ベースのブリッジの足下とボディの間に挟み込むやつを、ウォルターウッズの両チャンネルにそれぞれ入れましてブレンドさせてます。
1の答え:実は全然覚えてません。すいません。
でもギターみたいな音していているのだったら多分フォデラの6弦だとおもいます。
2の答え:はっきり言って完全にその場で考えていることが圧倒的に多いでしょう。多分そのときもそうだと思います。
もちろんその場でできるためには普段から相当いろんなネタを仕入れ、かつそれがすぐ即興としてでてくるように楽器のコントロールの訓練を徹底的にしておく必要があります。
でもある曲のためだけになにかネタを仕入れるということは、よっぽどやっかいな曲の場合以外はないですね。